第91回日本衛生学会学術総会（富山）
医療安全を確保するための取り組みと課題

【タイトル】
医療安全を確保するための取り組みと課題

【演者】
長島　久　先生

【講演概要】
紀元前より続く医の歴史の中で、医療の安全確保はプロフェッショナリズムの一環として長く扱われてきた。現代の医療安全の取り組みは、社会の要請と行政の主導による臨床医学の現場における様々な課題への対応が主眼であり、その概念は心理学から法学・紛争学や社会学などに幅広く関連する実践的な領域であるが、学問体系としての歴史は浅い。本講演では、現在の医療安全確保への取り組みの現状と課題について解説する。研究者に求められる研究倫理について概説します。

 

医療倫理における臨床研究倫理～医療における研究者として～

【タイトル】
医療倫理における臨床研究倫理～医療における研究者として～

【演者】
寺元　剛　先生

【講演概要】
医療倫理の起源はヒポクラテスの誓いにさかのぼります。医療倫理の四原則は医療における問題に向き合う指針です。こうした理念は人の生命に対峙するすべての場面における倫理的姿勢を示したものです。医療に携わる者は、医学の発展に向けた研究者としての役割も担っており、臨床研究を実施する際には医療倫理のなかでも臨床研究倫理が求められます。研究者に求められる研究倫理について概説します。