日本衛生学会会員の皆様

2016年8月17日

 

「日本の少子化問題に対する日本衛生学会の提言」パブリックコメントの依頼について

拝啓

日本衛生学会のこれまでの歩みと日本の少子化問題(『日本衛生学会五十年史』より) 第 22 回日本衛生学会(昭和 27 年)「人口調節シンポジウム」での決議および厚生省当局への建議の中で受胎調節・人口増加抑制を提言していました。しかしながら、昨今、時代は少子高齢化社会に突入しており、受胎調節・人口増加抑制の決議は現状に合いません。そこで、日本衛生学会の立場から少子化問題に対する問題を分析し、あらたな提言を行いたいと考えます。

問題分析について以下の観点を考えており、下記について会員の皆様よりご意見を募りたくよろしくお願いいたします。また下記以外にも取り上げるべき観点があればご意見をお願いいたします。

 

①生物学の観点から
・環境曝露因子と生殖機能に関する疫学(エコチル)および基礎医学
・産業保健(働く女性と健康問題)
・臨床医学:産婦人科学(女性不妊/高齢出産)、小児科学(小児医療/思春期/摂食障害と生殖機能障害)
②社会科学の観点から
・経済学(貧困問題、育児/不妊治療に関する費用)
・男女共同参画(育児と就労、就労多様性、キャリア/ジェンダー論)
・教育(学校での性および生殖教育)
・経済格差と健康障害(喫煙/栄養)
③公衆衛生行政と法制度(国内外)の観点から
・感染症(性感染症/麻疹風疹等母子感染対策)
・国内外の法制度

 

 パブリックコメントは、2016年9月末日までに学会事務局までお寄せください。メールアドレスは、eisei_office@nacos.comです。