目的

衛生学は、ヒト(宿主)-環境-病因を包括的に理解し、健康維持増進を目指す学問であり、日本衛生学会は、日本の衛生学の中心となる学術団体です。本学会が取り扱う研究領域は、実験研究、疫学研究を始め、極めて多彩です。ヒトを対象とする疫学研究では、健康事象の原因(要因曝露)と結果(疾病発生)の関係を推定することはできますが、分子生物学的機序を解明することは困難です。この課題解決には、動物や細胞を用いた実験研究が役立ちます。本学会の目的(ミッション)は、実験研究と疫学研究を有機的に連携し、健康に関する様々な課題の解決に役立て、社会に貢献することです。

活動内容

1.総会の開催

総会は年に1回、概ね3月末に開いています。総会は学術総会と会務総会に分かれ、学術総会では、シンポジウム・講演会・会員の研究発表を行い、総会(代議員総会、会員総会)では会務についての審議決定をおこなっています。

2.和文誌日本衛生学雑誌(Japanese Journal of Hygiene)および
英文誌Environmental Health and Preventive Medicineの刊行

会員の研究発表のため機関誌「日本衛生学雑誌」(Nippon Eiseigaku Zasshi, Japanese Journal of Hygiene) および「Environmental Health and Preventive Medicine」を発行しています。

日本衛生学雑誌は、原著論文、総説の掲載や学会員の交流に益しており、年3回刊行しています(総会講演集はSuplement発刊で す)。平成20年からは、掲載論文をJ-STAGEに公開し、現在は,1巻1号の論文からすべてJ-STAGEで公開しており、学術情報の発信を広く行なっております。

Environmental Health and Preventive Medicine誌は、平成8年(1996年)より年4回刊行して毎年30余の学術論文を掲載していましたが、投稿論文増加のため、平成14年(2002年)度からは年6回刊行としています。平成21年(2009年)からPubMedに掲載され、広く情報発信をしております。平成25年(2013年)掲載論文からJournal Citation Report に登録され、平成28年(2016年)には、Impact Factor が付与されます。

3.衛生学領域において必要と認められる問題についての研究会の設置

衛生学の重要な研究課題について、衛生学会外の研究者とも連携を取りながら、学術活動を行なうのが、「連携研究会」です。12の連携研究会(2013年7月時点)が、活発に活動しています。

  • 大気環境と健康に関する研究会
  • ヒトを指向した包括的毒性学研究会
  • 遺伝子健康行動研究会
  • 環境リスク研究会
  • DOHaD研究会
  • 包括的感染症研究会
  • 生殖次世代影響研究会
  • 予防実践評価研究会
  • 森林医学研究会
  • 双生児医学研究会
  • ストレス研究会
  • 快適・安全な画像視聴に関する研究会

連携研究会の概要は、こちらをご覧ください。

4.その他本会の目的達成に必要な事業

会計年度

本会の会計年度は1月から12月となっており、総会は概ね3月末に開いています。会計に関するお問い合せは事務局までご連絡ください。

会員の年会費、学術総会参加費は不課税となります。非会員の方の学術総会参加費は課税対象取引(内税表示)です。

また、本学会は適格請求書発行事業者として登録しておりません。ご了承くださいますようお願い申し上げます。