日本衛生学会会員の皆様へ  

2015年11月10日

日本衛生学会理事長

小泉 昭夫

 

「タバコ資金で行われた研究の論文投稿や学会発表の禁止措置」(理事会提案)についての

パブコメを踏まえた理事会判断と第86回学術総会でのシンポジウムの提案

 

会員の皆様: 

理事会は、「タバコ資金で行われた研究の論文投稿や学会発表の禁止措置」(http://www.nihon-eisei.org/tabacco-pubcomme/)の提案に対して、9月1日から9月末日までの間、会員の皆様からパブコメを募集いたしました。その結果、16件の貴重なご意見を頂きました (ご意見へのリンク)。会員の皆様のご協力に感謝いたします。

 日本衛生学会理事会は、2015年7月の理事会で利益相反についてタバコ企業やその関連団体である喫煙科学研究財団からの補助金・助成金の受領については金額の多寡にかかわらず開示することを決定いたしました。そこで、さらに踏み込み上記の提案をいたしましたが、学会としての方針決定には、会員皆様の御意見の多様性も踏まえる必要があると判断し、会員各位のご意見をお訊ねし、決定を11月の理事会で行うこととさせていただきました。11月4日の理事会では、頂いたパブコメについて慎重に審議いたしました。その結果、本提案を決定するのは時期尚早であり、会員間での議論を深めるのが必要との判断に至りました。つきましては、本提案は継続審議とし、2016年5月に旭川で開催される第86回学術総会で、「タバコ資金で行われた研究の論文投稿や学会発表」に関するシンポジウムを理事会として企画し、さらに会員間での議論を深めたいと思います。第86回学術総会での活発な御討論を期待いたします。

以上